みずから読みたい本を


by bunkosha
「B型自分の説明書」という本が売れているそうです。
コーショー70万部。18刷だとか。
「コンチキショー!」ですね。

自費出版で初版千部という、お決まりの埋没本候補だったのが、山形の書店員の方が気に入って目立つところに置いたところバカ売れし、それを知った各地の書店さんがリキ入れて売った結果のヒット作だそうです。
山形の書店の店員さんは、きっとB型なんでしょうね。それでいつものように「マイペースに自分勝手で並べてみた」ら、ツボにはまっちゃったんでしょうか。

以前、広告で装丁を見たとき、面白そうな本だなとはおもいましたが、初版千部の自費出版とはしりませんでした。
まだ読んではいないので内容はしりませんが、自分史のような自己満足本ではないようですから、ご本人は「売れる」あるいは「売りたい」と意気込んでいたかもしれません。
もしかしたら大手の出版社をいくつかまわってみたかも。
そこで冷たくあしらわれて、しかたなく自費出版というかたちになったのでしょうか。

「いまは名のある大先生の原稿でも、なかなか出せないんですよ。それをあなたのような無名の方の本をだせるとおおもいですか?」とか、
「うちは初版で3万部、カクジツに売れる本でないと出せません!」とかいわれて、門前払い。
それが70万部ですから、みすみす大魚をのがした編集者は社内でさんざんいわれているかもしれません。

「だっからだめなんですよ、A型は。堅実なだけでバクチうてないんだから」
「そうですよ。O型みたいに、もっと大胆にものごとに対処しなきゃ」
「A型のも出てるそうですから、よっく読んで研究しといてくださいよ、じぶんの欠点を」
とかなんとか。

もっとも、三島由紀夫さんにいわせれば、「編集者とは、才能を見逃すひと」のことらしいですから、かれらばかりをせめるのは片手落ち、いや、身勝手すぎますけどね。

ところで70万部の売り上げの行方が気になりますよね。
もし印税をツージョーの10パーセントとすれば、著者のフトコロには、7350万円が転がり込んだことになります。
でもそこは自費出版ですから、パーセントが8とか6パーセントとかかもしれませんし、何部売れてから印税をお払いするとか、いろいろな条件がかんがえられますから、そのまま満額とはいかないでしょう。
が、どっちに転んでも、大金は大金。うらやましいかぎりです。

著者は、Jamais Jamaisという横文字なので、他所の国の方かと思い込んでいました。どうやら、自国の方みたいですね。
正体不明のイメージにしようと、歌劇「カルメン」の歌詞からとったペンネームだとか。
もしかして、なかなか本が出せない「名のある先生」が別名で出したのでしょうか。そんな話もよく聞きますから。
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# by bunkosha | 2008-05-11 11:07 | 出版あれレこれレ
きょう、広島空港福屋ショップから「カープ猛者列伝」の追加注文がありました。
これで同ショップだけで300部以上が売れたことになります。
店長さん、ありがとうございます。

どこかで聞きかじった話ですが、そこそこのベストセラーでも1店舗で売れるのは100部がいいところだそうです。
とすれば、「カープ猛者列伝」は、大々ベストセラーということにないますが、長年かかって少ない書店でシコシコですから、まあそんなことにはなっていません、残念ながら。

それでも、あえていえばロングセラーにはなるのでしょう。
カープファン、プロ野球ファン、さまさまです。
みなさま、ありがとうございます。
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# by bunkosha | 2008-05-06 21:25 | 出版あれレこれレ
ヒロシマ平和製作所編「ヒロシマより愛をこめて」の第2集を発行します。
2005年の被爆60周年に同書を発行してから、はやく続編をつくりたいと念願していましたが、在庫の山を横目に見ながら腰があがらずにいました。
しかし、完売するのを待っていたのでは文工舎閉鎖60周年になってしまいそうなので、それはそれとして「第2集発行プロジェクト」を進めることにしました。

予定日は、もちろん8月6日です。
平和への思いやメッセージを各人が見開き1ページで表現して本にする試み。(募集要項は、こちら)
発行までの進行状況を随時掲載するつもりですから、このような本を出したい方は参考にしてください。
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# by bunkosha | 2008-05-05 22:36 | 出版予告

ある物書き日記

シットと安堵の天秤は揺れる

先日、知人であるあるお坊さんが本を送って来た。
晶文社から出た「ボマルツォのどんぐり」というタイトルの、おしゃれな本だった。
著者はだれなのかと見たら「扉野良人(とびらのらびっと、と読みます)」。なんのことはない知人のペンネーム、著者本人からの「謹呈」だった。

「本と出会い、人を訪ねる。」
帯にはそうあった。
本好きの著者が、さまざまな本の著者ゆかりの地や舞台を訪れ、あるいは訪れる土地に関係する本を携行して旅するのは知っていたが、それがしらないうちに一冊の本にまとまっていたのが驚きだった。

f0165155_12144471.jpg本が届いたその日は、前日の飲み過ぎがたたって二日酔い。気力のないままぱらぱらやっていたら、目次の「田中小実昌さんの呉」というのがあって、とりあえず土地勘のあるところでも、と読みはじめてみたら本が置けなくなってしまった。

目次にもどっては、目にとまる作家や土地やことばに惹かれてページをくるまま、つい読み切ってしまった。
著者のおだやかな人柄を知っているから、微笑ましいような旅に同伴しながら、何ともいえない幸せな時間に引き込まれていた。

詩人としてのかれは知っていたが、エッセイにこれほどの文才があったとは正直びっくりさせられた。
おだやかな人柄だから、たんたんと語って心地いいのだが、ときおり巧緻な文章でさらっと足下をすわれてしまう。そのやりようとタイミングがまた心地いいのだ。

その翌週の日曜日。読書欄のベストセラー欄に、この「ボマルツォのどんぐり」が8位にランクされていた。
物書きのはしくれとしてはシットしましたね、それは。
でもまあ、出版界でまだ「いい本でも売れる」という事実をしって、すこし安堵もしたのだった。
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# by bunkosha | 2008-05-05 08:05 | 業務日記
ひさしぶりに読者の方から、おハガキ。
「全身野球魂 長谷川良平」の感想をお寄せいただきました。
うれしいかぎりです。

もうからない出版をしていて、アホ臭くなっているとき、こんなハガキが舞い込むと、また舞い上がってやる気が出てくるものです。

“廣島カープ”の初代エースの長谷川さんは、半田市出身なので、地元の同盟書林というところで扱ってもらっているのですが、そこで手に入れられたとか。
54才の会社員の方です。

「半田市出身の長谷川さんのことがよくわかりました。解説者時代のことしか知らなかったので…」

長谷川良平さんは、旧制中学時代から県内ではトップクラスの投手でしたので一部の野球ファンには知られていましたが、何といっても有名になったのは広島カープで活躍されるようになってから。
それで地元の方が意外に人物像を知らないんですね。

「全身野球魂 長谷川良平」は、プロに入ってからのこともですが、半田市という土地で、なぜにあのような投手が育ったのかを著者が興味のおもむくままに取材したこともあって、長谷川さんの知られていなかった一面を、鋭くではないものの少しえぐってみせたので、このような感想が何人かから寄せられるのでしょう。

なお、「全身野球魂 長谷川良平」は、このブログでご覧いただけます。

f0165155_2340461.jpg写真は実業団をへて廣島カープに入団したオフに実家でくつろぐ長谷川さん
いきなり15勝でエースの座についた“余裕の笑み”か
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# by bunkosha | 2008-05-02 17:14 | 読者から

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# by bunkosha | 2008-05-02 16:38 | 会社案内